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【組織と個人の力学に悩む】天才を殺す凡人を読んだ感想

こないだ、イベントで一日中いろんな学生さんたちと一緒だったんですが、話しかけてくれる学生も多く、彼らはそれぞれの悩みや考えていることを話してくれたんです。

で、割と多かったのが「組織やチーム、グループとどう折り合いをつけるべきか」というもの。勿論悩んでいるポイントは様々なのですが、同じ組織、カテゴリにいるはずの人たちとの不協和音やどこか微妙なずれを感じている、ということでした。

彼らは一様にサークルや学生団体など何らかの活動をしていて、だからこそそうした悩みが出てくるんだと思います。そして彼らは彼らなりに組織にコミットしようとしている、という点も見逃せない共通点かと思いました。

そう、僕もとても経験がありますが、チームや組織の中で頑張って結果を出そうとすると何故か孤立するって事、よくあると思うんです。一生懸命必死にやっていたら振り返ったら誰もついてきてない、みたいな。

まあ誰もついてきてないは大袈裟にしても、周囲との熱量の差に悩む人は多いんじゃないでしょうか。こんなに多くの学生が悩んでるものなのだ、というのは意外でしたが。

だから採用は大事なのだ

そう、だから採用って大事だし、大手よりベンチャーがいいと思うのはそこなのです。
どういう事かというと、「何らかの目的をもった共同活動をする組織」の構成員に誰を入れるかってとても重要なんだ、ということです。よし悪しではなく、様々な人がいる前提で、共通の価値観や熱量を持った人で組織がまとまるとそれはチームになります。しかしそこに熱量が合わなかったり価値観がずれている人が含まれてしまった場合、途端に一体感がなくなってしまうわけです。

能力や好き嫌い、性格は様々でいいと思うのですが、「最低限これは持っていてほしい」という価値観、素養、スタンス。どんなに優秀でも、そこが合わなければ組織に入れるべきではない。採用活動って、そうあるべきですよね。

ただ、ある程度仕組み化されてきて「組織」になってくると、そうしたパーソナリティではなく仕組みで戦っていくようになります。こうなると大事になるのは処理能力を始めとしたスキル。最低限の協調性があって周囲とうまくやっていければあとは能力値が高い人が組織に多く含まれていたほうがいい。

だから大企業にはいろいろな人がいます。逆に色々な人が活躍できる土壌がある、ということでもあります。必ずしも働くモチベーションや価値観が一緒じゃない。一緒じゃなくても仕組みやルールを守れば仕事としては動いていける。

ただ、仕事にある程度のパッションをもって取り組もうとするとストレスを感じることが出てきます。例えば自分としてはユーザやクライアントの希望に応えようと議論したいのに、他のメンバーはそれが社内でどう評価につながるかや業務負担を気にする発言が中心になる。

はっきりいって、これは相当にストレスです(すいません、個人的な経験ドンズバです)。

 

北野唯我著『天才を殺す凡人』を読んだ感想

そんなことに悶々としていた時に出会ったのがこの本でした。

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ
北野 唯我
日本経済新聞出版社
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もともと、この北野唯我さんという人ははてなブログとかをフォローしてて本質的で濃い記事を書く人だなあと思っていました。この本の存在も前から知ってはいたのですが、このタイミングで読むことになったのもなにかの運命なのかもしれません。

彼の著作に今の所共通していますが、ビジネス書ではありますが物語をたどる小説として進んでいきます。その物語で主人公が出会う様々な出来事が示唆に富んでいるわけですね。

物語の舞台は会社。そして主人公はごく普通のサラリーマン。物語としておもしろいかどうかはともかく、ここで書かれていることは斬新かつ納得性の高いものでした。

タイトルそのものが指し示すとおり、組織の中で「天才」は「凡人」に殺されうるのです。ここでいう「天才」とは天賦の才を持っているという意味での天才ではなく、「創造性」で物事を前に動かしていく存在のことを指します。
そして組織には天才以外に「秀才」と「凡人」が存在します。それぞれ役割が異なるとともに、判断軸となる価値観が異なります。

ここで辛いのは、天才の価値判断の基準が凡人や秀才には理解できないこと。一方、秀才は「再現性」で物事を維持して進めていくので天才とは最終的には相容れません。

このように、組織内での三者の役割を言語化されて定義づけられたのがこの本の画期的な点です。そして三すくみの関係性を良好に保つために必要な人材のロールも語られています。

僕は思わず、自分が置かれている組織をこの本に当てはめてみました。うん、なんだかとても納得感があってすんなり理解できました。
そして同時に「あ、僕はここにいないほうがいいな」と思ってしまいました(笑)。

僕は別に自分に才能があるとは全く思っていないけど、この本の定義に従えば「天才」ということになります。そーか、だから孤立しがちなのか、うん、わかったぞ、と納得できたわけです。
正直「天才・秀才・凡人」というこのネーミングにはちょっと違和感があります。わかりやすいんだけど、誤解を生みやすいだろうなあとも思うのです。

でも、あっさりと読める割に異常なくらい納得感が深い本なので、是非読んでみてください。
この本を読んで「ああ、この組織にいないほうがいいな」と僕みたいに思った人は、北野さんの前作である「転職の思考法」を読むといいですよ(笑)。

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
北野 唯我
ダイヤモンド社
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