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【田端慎太郎】ブランド人になれ!を読んだ感想と、僕らサラリーマンの問題点

僕、好きなんですよ、田端慎太郎さん。
きっかけは「MEDIA MAKERS」というメディアに関する教科書みたいな本を読んで「この人、すごくわかりやすくて為になること書くなあ」と思ったことでした。いわゆるビジネス書の類って、なんかあんま身になることがない印象だったので、この本はすごくわかりやすく「メディア」というものの考え方について教えてくれました。kindle unlimitedで無料なので超おすすめです。

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で、この本を読んだときは田端さんってインテリでジェントルで頭がキレッキレな人なんだろうなあと思ってました。んで、気になってツイッターをフォローしたらなんだか全然イメージと違って笑えました。彼、知らない人も多いかもしれませんが、いわゆるインフルエンサーで、歯に衣着せぬ発言で時折大炎上する人です。

と言ってもタレントでもフリーランスでもなく、あくまでサラリーマン。NTTデータ、リクルート、コンデナスト、LINEと渡り歩き、つい最近ZOZOで有名なスタートトゥデイに転職して話題になりました。これだけ影響力があるのに田端さんはあくまでサラリーマンである、というところが彼の個性、面白いところです。

上記のMEDIA MAKERSの頃は田端さんは「メディア野郎」と言われており、ネット時代のメディアのマネタイズの王様みたいな感じで捉えられていました。でもここ最近は今回の著書である「ブランド人」としての打ち出し方が多そうですね。

というわけで今回は、「ブランド人になれ!」についての感想と、そこから考える僕らサラリーマンがとはいえブランド人になれない理由について考えたいと思います。


田端慎太郎「ブランド人になれ!」の感想

まあ、彼のツイッターやfacebookをフォローしていて彼の言動をチェックしている人だったらこの本を読んでも驚きはないかもしれません。いつもの田端節だなと思えるものだし、彼のフォロワー(=ファン)からするとニヤリとしちゃう、いわば田端発言のまとめブックみたいなもんです。

でももし、田端さんの事をよく知らず、日々の仕事に疲れながら会社に行き「なんか違うな」と思っている20代〜30代中盤くらいのサラリーマンが読んだら衝撃を受けるんじゃないかな、と。

タイトルにもある通り、彼が言いたいのは「ブランド人になろうぜ」って事。本の冒頭に「奴隷解放宣言」なんて過激な言葉も踊ります。僕らサラリーマンを会社という帝国から解放し、自由と報酬を手にしようぜ、と。彼のいう「ブランド人」というのはつまり会社や肩書きではなく、自分の名前で世の中渡り歩いて行こう、という事。

本の中にも例えとして出てきましたが、戦国武将ですよ。戦国武将って、戦の前に名前を名乗るじゃないですか。あんな感じ。自分の名前をブランド化して、「おお、なんとあやつが・・・!」と思わせようぜって話。

田端さんならではの刺激的な発言と、時折過去のエピソードを交えて畳み掛けるようにこの本は進んで行きます。まあ1時間とか長くても2時間あれば読み終わるんじゃないかなというボリュームですが、「奴隷解放宣言」の名の通り、この本ではMEDIA MAKERのような丁寧な解説本というよりかは読者をアジテートするようなメッセージ性で突き進む印象です。

そういう意味では、中身が濃密かと言われるとそうでもないかも。でも熱量は濃密だし、さっきも書いた通り今までなんとなく生きてきたサラリーマンには十分な衝撃なはずです。「俺って奴隷だったのか・・・!」と思えるんじゃないでしょうか。

ただ、とはいえ多くのサラリーマンはこの本で刺激をもらってもおそらく変われません。変われない人が多いでしょう。
かくいう僕もその一人。というわけで次は、ブランド人になれないサラリーマンについて考えてみたいと思います。

奴隷精神から抜け出せないサラリーマンの本質

まず僕の立場というか現状についてお話ししておくと、彼みたいに有名インフルエンサーでは全くありませんし、年収も彼ほど高くはありません。ただまあ、自分で声を上げて社内で事業を立ち上げ、決してうまく言っているとは言えないまでもこの領域について僕しか知らないので多少は一目置かれている存在だと思います(多分)。

そして営業時代には年間の全社MVPに選ばれたこともあるので、まあ仕事ができないタイプでもなく、まあまあなんじゃないかなとは思っています。僕自身、会社にぶら下がってる意識はないし、自分のやりたいことのために会社を利用してる位のマインドは持ち合わせています。

でも、転職経験はないし田端さんのように大きな影響力を社外で持っているかというとそうではありません。そして彼のようにブランド人としてもっと自分の名前を外に出していきたいという思いはあるものの、そこに踏み出せない自分もいます。

言っちゃなんですが、僕だってそうなんだから、他の普通のサラリーマンはきっともっとしんどいんじゃないかなと思うわけです。
さて、では何がしんどいのか?田端さんのいう「ブランド人」への憧れはあるのになぜなのか?そこんとこに、日本のサラリーマンの本質があるような気がします。

自信を持てるスキルセット

まずはこれですね。いきなり田端さんに殴られそう(もしくは相手にもされなそう)ですが、僕らは自信がありません。
自分がこれまで関わってきた仕事に胸張れないんですね。そしてそこで培われてきたスキルなんて大したことないと思ってしまっている。市場での汎用性がないというか、ある特定の領域の中でしか生きない能力値。それこそ社内という奴隷制度の中でなら評価もされるスキルなのですが、奴隷という立場を抜け出し、ブランド人になろうと思うとちょっときつい。

実績を持ち合わせていない

スキルに加えて僕らは実績がありません。「これは俺の仕事だ!」と胸張れる仕事がない。「自分も関わってました」くらいでは、到底ブランド人になれるような気がしないのです。

じゃあ実績あげろよ、と言われるのは百も承知ですが、それがなかなかしづらい。社内公募制とか社内ベンチャー制みたいな制度がある企業ならば自分で手を挙げてチャンスを掴み取りに行けるかもしれませんが、そうじゃない会社の場合は基本的に上から降りてくる目の前の業務だけで日々が過ぎていき、田端さんのいうところの「自分の署名が入る仕事」と出会えないケースの方が多いのです。

基本的に前向きでなく、疲れている

あ、僕はこれには該当しないと自分で信じてますが、世のサラリーマンは前向きじゃありません。上司から課せられる数字を追う事のみに右往左往し、社内での評価にしか関心がありません。

実際のところ、マーケット、市場に目を向けているサラリーマンってどれくらいいるんでしょう。マーケターとか経営層とか一部の立場の人しかマーケットに意識が向いている人っていないんじゃないかなあと思うのです。

彼らの世界は社内だけで閉じられています。そしてそれはなんだかとてもつまらないし疲れてしまう。どんどん自分が消費されていく感覚があるわけです。それでも気概がある人はえいやっと腰を上げ、転職したり社外の勉強会に参加したり、自分を広げようとするのでしょうが、そうでない人の方が圧倒的に多い。

もう、精神的に奴隷なんですね。会社に飼い殺されている。この本の冒頭にも奴隷の方が楽なのだみたいなことが書かれていましたが、まさにそれ。戦う意欲すら奪われていてただただ毎日、上司からの指示に従うしかない。

そんな人が一人でも減って欲しいと田端さんはこの本を書いたのかもしれませんが、残念ながら多くの人はブランド人の「ブ」にもなれないでしょう。それは本人達の問題もありますが、会社とか教育とかの制度、システムの問題も多いような気がします。

働き方改革など、あらゆる諸問題は僕らがブランド人になれれば解決する

結局、ブランド人になる第一歩は僕ら一人一人が自立したオーナーシップマインドを持つことからだと思います。会社という組織に所属していてもいいけど、自分で決めて自分で動き、自分で発信できる気概とスキルを持たないといけない。

そしてこれは、最近よく耳にする働き方改革を解決する唯一の方法だとも思います。働き方改革ってどうも的外れな考え方のような気がしてならないのですが、要は会社という絶対的な上位概念の締め付けに悲鳴を上げている労働者をなんとかせねばってことだと思います。

これは会社と個人の関係性が絶対的だから起こってしまう。もし僕らがブランドサラリーマンだったら不当な扱いされれば声を挙げて反発するだろうし、交渉の余地がなければ転職したっていい。自分の意思で動いているから上司の指示に盲目的に従って疲弊していくということもない。

そう考えると、ブランド人になれ!というのは僕ら日本人がみんな肝に命じたほうがいい話なのだとは思います。
しかし上述した通り、それがなかなか難しい。でも、少なくとも今の会社の中の価値観だけに止まらず、たまには外の刺激を得て世界を広げていく、という意識は持っておいた方が良いなと、そう思います。

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