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【アニメ&映画化】恋は雨上がりのようにを読んで、昔の恋を思い出す

注意
本記事はネタバレ前提です。もし結末を知りたくない方がいらっしゃったらすぐにブラウザを閉じてください!

「恋は雨上がりのように」のあらすじと結末

「恋は雨上がりのように」。眉月じゅん作。2015年度コミックナタリー大賞・第2位、第63回「小学館漫画賞」受賞の漫画です。
先日までノイタミナで放送されてましたが、原作の漫画コミックスも10巻を持って終わっちゃいましたね。
そして実写で映画化もされるそうな。45歳のおっさんと17歳の女子高生の恋愛模様が描かれる漫画なだけに、ここ最近の某メンバーによる事件によって水をさされないかヒヤヒヤしましたが、特にそんな影響はなさそうでよかったです。

さてこの漫画、知らない人の為にさらっとあらすじをお伝えすると、17歳の女子高生「あきら」がバイト先のファミレス店長、「近藤」に恋をする物語です。というか、近藤に恋をして近づく為にファミレスのバイトを始めた、みたいな感じなのですが。
で、実はあきらは陸上の選手でした。かなりの有望株だったのですが、怪我をしてしまい陸上を辞めてしまい、心にぽっかり穴が空いたところに出会ったのが近藤だったわけです。

一方近藤は、学生時代からずっと小説家になりたくて、でも夢敗れ、でもまだ小説に未練がある、みたいなおっさん。ちなみにバツイチ子持ちです。離婚の理由はあまり明確には書かれていませんが、おそらく近藤の小説への傾倒っぷりが原因なんじゃないかと推察されます。

あきらはクールなのですが意外と肉食でして、物語序盤でもういきなり近藤に告白します。当然戸惑う近藤なのですが、次第に距離が縮まっていく二人。そして、葛藤ー。

そんな物語です。

結論から言うと、二人は結ばれません。あきらは近藤との日々を通じて、もう一度挑戦しようと言う気持ちが芽生えていきます。そしてファミレスのバイトをやめ、足の怪我を克服し再び陸上に戻ります。
近藤も、ファミレス店長としての日常は続けながらも再びペンを握り、自分なりのペースで日々を生きようとします。

まるで雨上がりの後の空のような、爽やかなラストを迎えるわけですね。
そう言えばアニメ版のEDテーマ、よかったです。

もう自分の時代ではない、と思う年頃って、くる。

人間誰でも、自分が主人公の人生を生きています。主人公というのは基本的には守られている存在であり、苦難はあっても将来は明るいものです。

しかし僕らはいつしか、自分が主人公だった時代はもう終わってしまったのだ、と気づく時がきます。それがいつなのかは人によって違うのでしょう。高齢でも活躍している人なんかはひょっとしたらそんなこと思ったことすらないのかもしれません。

この漫画の近藤は、もう自分が終わってしまった存在なのだと知っている。そして、これからまさに人生が輝こうとしている17歳の女の子に「好きだ」と言われる。あきらは近藤の部屋を何度となく訪れます。一度、近藤は自分の部屋であきらを抱きしめたことがあります。でも、どこぞのメンバーのようにお酒を勧めてキスをした、という描写はありません(しつこい)。

近藤は、あきらへの想いをはっきりと言葉にしたシーンは出てきません。しかし状況的に、あきらに対して恋心を抱いていったのは明らか。でも最終的に、近藤はあきらと一緒になる選択はしませんでした。しようと思えばできたのだと思うけど。

何故か?それは多分、年齢差とかそういうどうでもいい話ではなく、あきらがこれから輝く時間を持つ人間であり、自分はもう終わって行く人間だから、という事を近藤が思ったからなんじゃないでしょうか。自分と一緒になってあきらが未来への扉を閉ざしてしまうことはきっと間違っている。近藤はそう思ったのです。

大人ですね。すごいなーと思います。僕ならそんな決断はできません。でも近藤も、かつての夢である小説に再び取り掛かり始める。あきらと違って才能もチャンスも十分ではありません。輝かしい未来が待っているとは思えない。でも、近藤なりに自分を次のステージに上げていく努力をし始めたわけです。

この漫画の主題はきっとここだったんだなと思っています。単に年の差恋愛について悩む話ではなく、そして冴えない中年男子が可愛い女子高生に何故か好かれるという御都合主義話でもない。
終わっていく人間と、これから始まる人間、というのがテーマだった。だからこそ、二人は最後結ばれなかったのです。

恋で人は変われるか

さて、あきらも近藤も、二人の出会いによって変わっていったわけですが、やっぱり人を好きになる事って人間に大きな影響を与えますよね。片思いの失恋も勿論ですが、両思いになって心や体が重なり合うと、人には大きな変化が訪れます。

僕はいつも思うのですが、恋愛って究極の他流試合。自分とは異なる存在を、身も心も受け入れるわけです。
当然そこには摩擦がある。何から何まですんなりとうまくいくことなんてない。一人一人にとって恋愛の体験というのはよく悪くも大きなインパクトがあるものなのです。

僕も昔、とても好きだった女の子がいました。年が離れていたけど、年齢差を感じることは普段はあまりなかった。でも彼女はおそらくそうではなくて、年齢とか環境の違いは彼女にとってあまり良いことではなかったのだと思います。

僕はなんとか距離を縮めたかったけど、結果的にはうまくいきませんでした。いや、ひょっとしたら最初から僕らの距離は全然遠かったのかもしれません。

彼女はまだ何にでもなれて、可能性にキラキラしてて、一方僕はあらゆる可能性とチャンスを消費しちゃった後で。そりゃ全然違うよね。勢いだけで恋はできないのです。
でも彼女の輝きはやっぱり僕を変化させました。いつの間にか諦めていた自分のことを、もう一度頑張ってみようかなと思わせてくれました。

まあ、なんのかんの言って、僕らの生活と人生は続いていくのです。何が正しくて何が間違ってるとかないのです。
そんな道半ばで出会った人と、一瞬でもお互いの存在を認め合うことが出来たなら、それはとても素敵なことなんじゃないかなあと思います。

というわけで最後は、あきらが最終回直前で母親に対して言った名台詞で終わりたいと思います。良い漫画です。

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