メルカリ始めました▷

【映画】「夜は短し歩けよ乙女」を観た感想

全体的感想

森見登美彦原作「夜は短し歩けよ乙女」を観て来た。原作を読んだのはもう随分昔だったけど、「何か好き」っていう印象は残っていたし、何と言ってもアニメ「四畳半神話大系」が大好きで、同じ監督、スタッフ、そしてアジカンの主題歌ということで、見ないわけにはいかないのがこの映画「夜は短し歩けよ乙女」なのだ。

四畳半神話大系と大学時代の思い出 | Strobolights
僕も送りたかった薔薇色のキャンパスライフ。でも結局、僕は変われなかった。でも、大学生活は愛しい時間だった。

結論としては、やはり面白かった。物語が面白い、というよりやはり世界観を味わう作品だと思う。「四畳半神話大系」が随分と男臭い世界観だったのに対し、「夜は短し歩けよ乙女」はファンタジーというかキュートというか、まさにタイトル通り「乙女」な世界観のように感じられた。

まあ、個人的には「先輩」の役どころは星野源じゃなくて「四畳半神話大系」の声優さんにして欲しかった(名前は知らない)。膨大な情報量かつ独特な日本語の言い回しを、息継ぎなく叩きつけるようなスピードで朗読していく四畳半神話体系の台詞回しが大好きだったからだ。あれを見た後だと、星野源の演技はちょっと物足りないと思うかもしれない。

この映画の主人公は、「乙女」である件

でもそれは、星野源が悪いというのではなく、物語全体として主人公である「先輩」の存在感が希薄だったからかもしれない。先輩が希薄、というより、ヒロインの「黒髪の乙女」の存在感がでかすぎた。小説版だとここまで存在感が強いキャラじゃなかった印象なのだが、とにもかくにも映画を観終わって何が印象に残っているかというと間違いなく「黒髪の乙女」だろう。

そしてこの作品で「少女」や「女性」「女子大生」という言葉ではなく「乙女」という表現を使っていることが、映画を観てその意味がなんとなくわかった気がする。森見登美彦作品では「黒髪の乙女」という表現はよく出てくるのだけど、それはあくまで呼び方に過ぎなかった。でもこの作品においては「乙女」という言葉自体に意味があるように感じられた。

というのも、作品の中で猛威を振るった正体不明の「風邪」。あれは何の風邪だったのか、という話。僕はあれは「恋の病」だと感じた。李白さんは年甲斐もなく、多分「黒髪の乙女」に恋をしていたと思うし、樋口くんに恋する羽賀さんをはじめ、京都中の悩める男女が恋の病に陥ったわけだ。そしてもちろん、「黒髪の乙女」に恋する先輩。唯一風邪を引かなかった乙女は、まだ恋を知らないから風邪にかからない。でも最終的には二人は結ばれ、乙女が少し風邪を引くわけだ。これで彼女は、乙女じゃなくなり「女性」になったのかもしれない。

小説版ではそんなことなかったと思うけど、映画版は一連のエピソードが「一夜」として描かれている(ちょっと無理あるんじゃねえかと思ったけど)。一夜をかけて、乙女が女になる話だったのだと思う。

彼女のように天真爛漫で、本人は悪意はないのだけど知らんうちに周りが彼女に恋をして、女の子だけ一人でずんずん歩いて行って、周囲は勝手に振り回されているー。そういう子って、いるよね、確かに。

京都の夜は、楽しい

この物語では、夜が舞台であるだけに京都の河原町や先斗町界隈の、あの正体不明かつ妙に色気のある京都繁華街の夜の魅力がよく描かれている。僕はお酒が弱いので、彼女たちのように率先していろんな店を飲み歩いたわけではなかったけど、失恋に溺れる友人に付き合って河原町あたりを練り歩いたことは何度もある。劇中に出てきた200円のバー。あれ、モデルあるのかな・・・。友達が酔っ払って暴れて、店の椅子をぶっ壊した挙句、盛大に吐いて出入り禁止になったお店にとても似てるのだけど・・・。

地球上でどこか一つ、好きな場所を選べと言われたら、僕は京都四条界隈を選ぶと思う。円山公園とか東山まで含んで欲しいけど。

あの辺りを、気が知れた人と一緒に静かにのんびり歩くのだ。三条大橋を渡りながら鴨川を眺め、「風情あるねえ」と言いながら京都の夜を楽しむのだ。そしてそれは、夏がいい。きっといい。

[amazonjs asin=”B06XTBBVSD” locale=”JP” title=”【Amazon.co.jp限定】夜は短し歩けよ乙女Walker 花澤香菜 生写真1枚付”]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です