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【RENA対山本美憂】持つ者と持たざる者

昨日、出張中の福岡のホテルで総合格闘技イベント、RIZINを観た。本当は会場まで観に行くつもりだったのだが、ずらせない出張が入ってしまったのだ。ただフジテレビが全国中継をしてくれたおかげで、少し早めに福岡に入り、のんびりと視聴することができた。ありがとうございます!フジテレビ様!

イベント全体についてはここでは述べないとして、心に強く響いた試合があった。テレビ中継のトリを務め、番組的にも一番推していたRENA対山本美憂の試合である。

二人とも一流の女子アスリートであり、また美人である。そんな美人の二人がお茶の間のテレビで総合格闘技の試合を披露するのだから時代も変わったもんだ。

さて、試合結果はあっさりとRENAがフロントチョークで勝利した。試合を通して果敢に攻めていたのは山本美憂だったが、一瞬の隙をついてRENAが山本を締め上げたのだ。

実力云々も勿論あるのだが、僕はこの結果に、人間としての格の違いをまざまざと見せられた気がした。ということで、この試合を題材に、人間の、持っているモノについて考えてみたい。

人には”格”がある

シュートボクシング絶対王者であり、5年間無敗、初挑戦となった昨年末の総合格闘技デビュー戦でもミラクルな技でまさかの勝利を飾った、人を惹きつける天性の才能を持つRENA。

片や、実力者でありながら全盛期には女子レスリングがオリンピック種目になく、21歳で一度引退している山本美憂。その後、オリンピック種目になった後に復帰するも、ブランクと若手の台頭により、遂にオリンピックはメダルはおろか、出場すら叶わなかった。まさに悲劇の女王と言えるだろう。

山本美憂にしてみれば、オリンピックの夢を諦める代わりに新天地として最後にひと花咲かせてやろうというのが今回の総合格闘技初挑戦だったはずだ。実際、試合前までの雰囲気は山本の方が圧倒しており、山本は自信に満ち溢れていた。山本曰く、RENAを「うさぎのように怯えていた」と評していたほどだ。

「シュートボクシング絶対王者」「総合デビュー戦を奇跡的な技で一本勝ち」と周囲の期待もうなぎのぼりだったRENA。ただ、彼女だって総合格闘技はまだ二戦目。しかも相手がレスリングの実力者、山本ということで、言いようもない恐怖を感じていたはず。また、レスリングをある意味捨ててきた山本に対し、RENAは未だシュートボクシング女王。ジャンルを背負っているわけで、失うものは、明らかにRENAの方が大きかった。山本の捨て身の勢いが、RENAを飲み込んでしまうんではないか、僕は試合前、そんなことを思っていた。

ただ、試合は上記の通りだった。僕はこれ、結構運命論なんじゃないかなあと思っている。

格闘技って、不思議なもので、持つモノと持たざるモノに分かれる。めちゃくちゃ強い選手が、王者のベルトがかかった試合になるとなぜか勝てない、ということがこの世界ではあるのだ。もう、実力とかそういう次元を超えた力学が、リングの上では存在する

人間としての格の違い、それが、王者であるか否かじゃないかと僕は思っている。そうでない選手は、どれだけやっても王者になれないのだ。

王者は、王者である所以がある。一回り年下のRENAの方が、格では勝っているー。そんな、滅茶苦茶残酷な現実に、僕は思わず唸るしかなかった。

ただ、山本選手も当然これで終わりじゃないだろう。なんだかんだ言っても、僕が述べてきたようなことは所詮、結果論だ。この先、運命を覆せばいい。実際、彼女には華がある。RENAも試合後に言っていた通り、相手があの山本美憂だからあの試合は成り立った。

人間と人間のぶつかり合いー。格闘技の本質的な魅力を、この1試合から感じた。

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