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【君の名は。】二回目見て小説読んで、面白かった件

1回目はイマイチ、という感想でした

一週間ほど前に、「君の名は。」がイマイチだった、という趣旨の記事を書いた。

ただ、どうにもモヤモヤしていた。自分のこのモヤモヤの正体が何なのかわからなかったし、上記の記事でも書いた通り、筋書きとして理解できない点も多かった。何というか「つまんね」で済ませられなかった(実際、映画や物語としては面白かったのだ。ただ、個人的に納得いかない点が多々あっただけで)。

ネットで様々な人の考察や感想を読んだ。うわー、すごいなあ、ここまで考えてる人がいるんだなと素直に感心したブログ記事もたくさんあった。ああいうの、普通の素人の人が書いてるわけだから、自分の推察力の低さに少々がっかりする。ただ、見ていてわかったのは、「どうも小説版に、映画では語られなかったエピソードがある」ということ。
というわけで、買ってみた。新海誠が書いているわけじゃないみたいだけど、オフィシャル本だ。
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小説版、Another Side

この小説は、「Another Side」と銘打っている通り、本編のスピンオフ作品となっている。三葉状態の瀧、勅使河原君、四葉、そして三葉の父、の四人のアナザーサイドが描かれていて、どれもが本編では語られなかったエピソードや心情が綴られている。
初回で僕が抱いた疑問点「随分危険なことするのにテッシーは三葉のこと信じすぎじゃね?」と「お父さんは三葉の要求を二回目は何でそんなあっさり信じたの?」という疑問点が見事に払拭している。まるで僕宛に書いたかのようだ(そんな筈はないのだが)。

これを読んでしまうと、もう映画のキャラクターに感情移入してしまう。そこで、まず気づく。僕は、新海誠映画(=秒速5センチメートル)に自分を重ねていたわけだ。自分の過去や弱いところを投影できるのが秒速5センチメートルであり、劇中の登場人物には大して思い入れも印象もない。映画自体が、それほどキャラクターを重要視した作りにはなっていなかった(と、思う)。

ただ、「君の名は」は明らかにキャラクターを立ててきている。二人の主人公だけでなく、周囲のキャラクターまでもがそれぞれにキャラを持っている。そこには、僕自身の過去を投影する余地はなく、あくまで第三者として映画を見るべきだったのだ。

そうか、秒速との違いは、違和感は、ここにあったのだ。

そして、二回目を見た。二回目の方が、泣けた。

そんなこんなで二回目を見ることになった。といっても、計画的に見たわけではなく、出張中に飲む約束をしていた現地の同僚に「見てないから見たい」と言われ急遽見にいくことになったわけだ。まあ僕も小説版を読んで、もう一度細かいところを見たいと思っていたのだけど。

で、見た。正直、二回目の方が泣けた。おそらく、一回目は僕の中での新海誠とまるで違う映画になっていて、そして上述した通り、自分を投影する余地がなくて「あれ?あれ?」と思ったまま終わってしまった。だから全く映画の世界に入り込めなかったのだ。

ただ二回名は、当たり前だがあらすじは全部知ってるし、映画に対するスタンスも決まっている。ある意味、一回目より「ニュートラル」に見ることができたのだと思う。そうしたらどうだろう。普通に面白いし、クライマックスの方では目頭が熱くなった。一回目を見た上で二回目を見るとわかる細かい伏線とか仕掛けも発見し「ほほう」なんて思えるのも小さな喜びだったりする。

映画が終わると、700人収容が満員になっているシアターのどこかで拍手が起こった。そして周囲を見てみると本当に泣いている人が結構いた(特に若い女子が多かった)。きっと彼女たちは、新海誠の過去の作品を知らないのだろう(決めつけだけど)。だからこそ、ニュートラルに見ることができたし、自然体で見るのが正しい映画なのだ。過去のイメージとか、そういうの全部取っ払ってみるべきなのだ。

二回目が終わった後、僕は映画を見た同僚(二人とも初めての視聴で30超えのおっさんだ)たちと居酒屋に繰り出し、ああだこうだと意見を言い合った。
その時の話の一つは「君の名はは、どうすれば秒速5センチメートルになれたか」だった。
細かいところは下記リンクをご参照いただくとして、結局僕らが新海誠に最初期待していたのは「すれ違い」だ。
だから、隕石が衝突し、みんな頑張ったけど結局四葉は死ぬ or ラストのシーンでお互いは振り返らない だったら、かつての新海誠ファンは溜飲を下げたのだろう、と。

▶︎【ネタバレあり】秒速5センチメートルと君の名は。の違い

でも、やっぱ改めて思うけど、そんなラスト、悲劇なだけで悪趣味だし、誰もそんな終わり方望んでないよなあ。だって、あんなにキャラクターが愛らしい作品だぜ。この人たちを不幸にさせて終わったら、やっぱダメだよ。

というわけで、素晴らしい作品でした。
一回目、「イマイチ」とか言ってごめんなさい。三回目は見に行かないけど、ブルーレイは買うかもしれません。
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