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【ネタバレあり】新海誠映画「君の名は」がイマイチだった件

*以下、ネタバレ前提で書きます。これから見に行く予定のある方は読まない方が良いかと思われます。

前回のシンゴジラに続き、「君の名は」を見てきた。動員数や興行収入という点ではシンゴジラを圧倒する勢いらしい。また、僕の周りでも「すごいよかった」「泣いた」「何度も見に行きたい」という人がたくさんいた。この現象はシンゴジラと全く一緒なのだけど、発言する人が違うのが面白い。シンゴジラはやはり男性、加えて僕と同世代(30歳以上)の人が語っているのに対し、君の名は若者の方が多い。

僕は別に映画ファンではなくてむしろ映画館に映画を見に行くなんて滅多にないのだけど、僕の愛するサブカルチャーがこうして世間を席巻していくのは心地よい。というわけで、前置きが長くなったが見てきた感想を書く。

結論から言うと、「イマイチ」だった。

新海誠じゃなくてもいいんじゃないか

イマイチだった理由として、新海誠作品に対する僕のスタンスがあったと思う。この映画で彼の作品を初めて見た人だったら先入観なく見ることができたかもしれないが、僕の場合、彼の出世作「秒速5センチメートル」の印象がどうしても強くて、新海誠に対する作品への期待は「秒速5センチメートルのあの感じ」だったのだ。また厄介なのが、僕は彼の他の作品をあまり知らないこと(言の葉の庭は一応見たけど)で、新海誠=秒速5センチメートルなのだ。結局、僕はニワカファンなのだ。でも、そういう人、多いと思う。

どういう事かというと、僕が見たかったのは少年少女時代のピュアさと、いつまでもピュアでいられない、「大人になることの不条理」が滲み出てくる作品なわけだ。「ああああああああわかるわかるこの感じ!」という、見る人たちの過去の感傷をそっとえぐるような作品が見たかったのだ。

▶︎【ネタバレあり】秒速5センチメートルと君の名は。の違い

「君の名は」は別に退屈な映画じゃない。ダレる事もなく最後まで見せてくれるし、途中、明らかになる、ヒロイン三葉に起こった衝撃的な事実には結構驚いた。

ただの高校生のすったもんだ日常恋愛劇に終わらず、壮大な展開に変わっていくのは、エンタテイメントとしてはすごい作品なんだろう。

ただこれも僕にとっては逆効果で、僕が新海誠作品で見たいのは、緻密な描写が映し出す「日常感」なのだ。アニメ特有のデフォルトされた背景じゃなくて、書き込まれたリアルな日常風景。その中で溶け込むように展開される人々の細やかな人間生活。決して壮大なスペクタクルが見たいわけじゃなかった。

まあ、人が入れ替わる、という時点で設定そのものはファンタジーだったのだけど、そこにいきなりタイムスリップとか出てくると「ええー・・・」と思わざるをえなかった。

まあ、いってしまえば、これなら別に新海誠作品じゃなくてもよくね?ということだ。

ちょっとご都合主義的な展開が気になった

あとはこれだ。「そんなうまくいく?」という点が多々あった。いや、別にフィクションなわけだし、一つ一つのエピソードに整合性とか妥当性なんて求めるのが野暮ってのはわかる。でも、なんでなんだろう。やたら気になってしまったのだ。

例えば、入れ替わった二人は、どうしてそれぞれの高校やバイト先までちゃんと行けたんだろう、とか(道わかるの?という)、後半のクライマックスである糸守町を救うべく、瀧の入った三葉が考える計画に、三葉の友達である勅使河原君や名取さんは何の疑いもなく信じすぎじゃね?とか。

「三葉の半分」という伏線的な言葉はあったとはいえ、口噛み酒飲んだらタイムスリップできた、というのも博打すぎやしないだろうか。あと、どうしてそれぞれの名前を覚えていられないんだろう、とか、アプリで綴っていた日記アプリの内容がどうして消えていったの?とか、そもそも3年違うんだとしたらスマホのOSとか結構違うだろうし、アプリもそれぞれ違うバージョンになってるんじゃないかなあ、とか。三葉は瀧に一度、会いに行ってたみたいだけど、高校生がふらりと岐阜から東京まで行ける??見たところ、三葉はバイトしてないっぽいけど、交通費往復2万円くらいはすると思うんだが・・・。あと、確かあれ、学校の後の放課後よね?日帰りで岐阜から東京行くの、無理じゃないけど、東京滞在できる時間ってすごく限られてると思うんだが・・・。

というか、そもそもだけど、3年も時間がずれているって、なぜ気づかないんだ?と。テレビとか見ないの?

繰り返すが、そんな細かいことを気にし出すのは野暮なんだと思う。僕も別に穿った見方をしたいわけじゃない。でも、なぜか気になってしまって、そのせいか映画の世界に没入できなかったのだ。

それでも、三葉は可愛い

まあ、救いなのはヒロイン三葉がとてもチャーミングに描かれていることだろう。王道っちゃ王道なヒロインなのかもしれないけど、観客を味方につける最大の功労者はヒロイン三葉だろう。入れ替わりものの作品って別に珍しいわけじゃないと思うし、入れ替わりものの定番といえば定番の、胸を揉むシーンが何故かこの映画では印象的に作用している。何回も何回も揉むシーンを流したからかな?ちょっとませた妹の四葉もいいキャラしてる。

男が入った女の子の体の胸を揉むシーンはよくあるけど、女の子が入った男の体の「アレ」を確認するシーンって、珍しいですな、そういえば。

女子高生と巫女という、男子が好きな二つの属性を持っている最強ヒロイン。2時間弱の映画鑑賞で三葉を見てるだけで十分癒されると思う。反対に、イケメン高校生の瀧くんは残念ながらあんま印象に残ってない(僕だけじゃないと思うけど)。

細かい伏線とか謎とか色々散りばめられていそうな映画ではある。二回目見たら、また違う感想とか新しい発見とかあるのかもしれない。
機会があれば、二回目行ってみまっす。

■追記:すいません、2回目見たら、泣けました。
▶︎【君の名は。】二回目見て小説読んで、面白かった件
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