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【ネタバレあり】シンゴジラが滅茶苦茶面白かった件

*ネタバレ前提で書きます。まだ観ていない方で、これから観る予定がある方はそっとブラウザを閉じてください。

今更なのですが、シンゴジラを観ました。メディアを見ても、周囲の評判を聞いても、すこぶる評判でした。知人に至っては3回観たといいます。
そして友人は、こう言いました。

「庵野秀明がエヴァ制作を止めているのも許す!」と。

ちなみに彼は、こうも言いましたた。「4回目、一緒に行く?」と。

僕はエヴァは人並み程度には好きですが、ゴジラはそこまで詳しいわけじゃありません。ただ、小学生くらいの頃、ウルトラマンやいわゆる怪獣物は結構好きでした。ウルトラマンなんて、結構大人っぽいストーリーで、正義の味方ウルトラマンが悪い怪獣をやっつける、という単純な物語ではなく、そこには様々なメタファーが込められていまし。

幼かった僕はそのメタファーがなんたるかまでは理解していなかったけど、どうも一筋縄ではいかない物語だということは子供ながらに理解していて、まるで自分が世の中の秘密を垣間見た気がしてました。背伸びをしたような感覚が気に入っていたんだと思います。ゴジラも、「核に対する皮肉なのだ」くらいの知識は持っていました。

まあとにかく、そんな感じでシンゴジラを観たわけです。前知識も何もなく。
結論から言うと、滅茶苦茶面白かった。死ぬほど面白かった。ゾクゾクしたし、目頭が熱くなるシーンもありました。

ハマりやすい性格なので、帰宅中の電車の中で封印していたネットの評判や考察を読み漁り、家に帰ったら早速ゴジラのテーマソングをダウンロードしました。というわけで相当遅れていると思うが僕も感想を書きます。上述した通り、ネタバレ前提です。


無人在来線爆弾!日本総力戦で戦う!

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まずは、これ。観る前はなんとなく「フーン」くらいに流していた「ニッポン対 ゴジラ」というキャッチコピー。見終わった後に納得。ゴジラ映画って、「ゴジラVSほにゃらら」みたいに、他の怪獣と戦うシリーズも多くて、そういう場合、大抵はゴジラは正義役です。

ただこのシンゴジラは怪獣がゴジラしか出てこない。で、ゴジラは日本を攻めるのです。そしてそれに対して日本の自衛隊がゴジラに立ち向かっていくのだけど、その総力戦っぷりがすごい。

特に思わず熱くなったのが、新幹線をゴジラにつっこませたり、「無人在来線爆弾」と称していわゆるJRとかの車両がゴジラに突撃するシーン。また東京駅付近にそびえ立つ高層ビルを爆破してその瓦礫でゴジラを押しつぶそうとするシーン。

もう、総力戦なのです。日本をこれまで支えてきたものが一丸となってゴジラを、文字通り体当たりでぶつかっていく。その時に流れているBGMがかの「怪獣大戦争」の曲なもんだから、もうテンション上がりっぱなしなわけです。うおおおおお!日本!日本!!!!と、正直、オリンピック以上にナショナリズムを感じてしまいましたよ。

国家公務員になりたくなった件

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そしてこの映画で賛否両論渦巻くのが、政治家のシーンがやたら多い点。

まあ、そうだよね、自衛隊動かすんだから、政治的判断がいろいろ必要で、法整備とか、総理大臣の一声がなければ攻撃すらできなかったりする。で、何か一つ動くのに会議会議の連発だったり責任取りたくない政治家の判断遅れで被害が拡大したり、日本の政治を皮肉ったシーンが続く。

ただ、首相が乗るヘリをゴジラに落とされ、東京をめちゃめちゃにされてからの残された日本政府の一致団結っぷりはすごい。核爆弾でゴジラを攻撃しようとする国連の決議にも抵抗し、「ヤシオリ作戦」でなんとかゴジラに立ち向かおうとする。いや、国を守るって、すごいなあ、と素直に思ってしまいました。政治家になるのはまあ無理として、国家公務員の仕事って、かっこいいなあ、憧れるなあ、と思ったわけです。

政治シーンがやたら多いのには批判もあるみたいだけど、後述するけどエヴァファンなら楽しめたんじゃないかな?会話のテンポとか、あの独特の雰囲気とか。

シン・ゴジラで東日本大震災を思い出す

で、これもよく引き合いに出されるが、東日本大震災との類似。政府の対応の遅れ含め、「今の日本にゴジラが襲ってきたらどうなるか」を描いたとされるこの作品。なんでも、枝野さん(東日本大震災当時の幹事長)に取材したとか(笑)。いやみだ!まあそれはいいとして。

東日本大震災、そしてその後に続いた放射能という得体の知れない恐怖。SNSを中心とした都市伝説や噂の広がり。それらはこの映画でも描かれている。特に解説や批評を読まずとも、この映画を見た関東の人は「あの時のこと」を自然と思い出すことでしょう。

そういえば震災当時、福島原発のメルトダウンを防ぐため、原発の温度を下げねばならぬ、ということで自衛隊のヘリが飛び立ち、空中からバケツみたいなものを落下させていくシーンが生中継されていました。
僕、ハラハラしながらそれを見ていたのだけど、自分の身を顧みず、日本中の希望を背負って突撃していく自衛隊の方には一生頭上がらないと思ったのと同時に、「え、こんなのでいいの?ちゃんと当たったの?」と呆然としたのも覚えています。
だって、原発に投下されるバケツみたいなものが、あまりにも貧相なんだもの。なんかもう、日本にはそれくらいしか打つ手ないんだ、と絶望したというか。

そしてこのゴジラも、最後倒れる時の日本政府の攻撃ってめちゃめちゃあっさりしている。「え、こんなので倒せるの?」っていう。なんかその辺が、妙にリアルなのです。

エヴァ好きなもう、ニヤリとするしかない

そして最後がこれ。今回の総監督、庵野監督。エヴァでおなじみのスタッフもちょいちょいスタッフに名を連ねているから、もうエヴァファンとしてはシンゴジラは期待せざるをえないわけですが、もう、本当、まんま、エヴァでした。違うのは、エヴァのキャラクターが出てこないことくらいか。

類似点は色んなところで指摘されています。明朝フォントを印象的に使う演出もそうだし、音楽もエヴァのヤシマ作戦の音楽が流れたり、何ならカットも「エヴァで見たなあ」というカットがいくつもありました。「うわあ、エヴァだあ」と劇中で何度思ったことか。ファンがニヤリとさせられる小さな仕掛けがたくさん用意されているのはファンサービスでしょう。

そういえば、ゴジラは何故東京を目指してきたのか。これも、エヴァと構図が似ています。正体不明で、何故か箱根の第三新東京市を目指しやってくる使徒達。意味不明ながらも交戦せざるをえない日本人。どこか知らないところから、巨大なものがやってくるわけです。これは、よく考えたら恐怖だよね。

最後、正体不明の尻尾がアップになって終わる、という続編を匂わせる終わり方で、ファンの間では早くも論争が巻き起こっています。この謎かけをしてファンに熱く議論させていくスタイルもエヴァと一緒。いやあ、庵野監督、やっぱすごいわ。

というわけで、久々に熱くなる作品に出会えました。こう言う仕事見せられると、やっぱ仕事への熱量って大事だなあと痛感させられます。

そういう仕事が、僕もしたいです。

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