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モハメド・アリのキャリアから学ぶ事

モハメド・アリが亡くなった。74歳だった。晩年はボクサーの天敵、パーキンソン病と戦っていた。彼の一生はまさに、何かと戦い続けてきた人生だったと言えるだろう。

ちなみに彼の本名はモハメド・アリではない。カシアス・クレイと言う。イスラム教に改宗した際に名前も変えたのだ。本当に偉大な人だったから、あらゆるところで過去の名言や偉業について書かれているけど、僕もモハメド・アリについてはいろいろと感化されている部分があるので、好きなエピソードを幾つか、お悔やみを添えて書いておきたい。

人種差別と戦い、五輪金メダルを川に投げ捨てた男

彼はアマチュアボクシング時代、ローマオリンピックのライトヘビー級で金メダルを獲得したことがある。オリンピックでの金メダルがどれくらい偉大なことで、どれほど人々から祝福されるかは説明するまでもないだろう。当然ながら彼も、そう考えていた。
アメリカに帰国後、彼は金メダルを持ちながら飲食店に入った。しかし、店員から入店を拒否された。そう、当時、まだアメリカでは黒人差別が堂々と行われていたのだ。そしてその店は有色人種は入れない店だった。
「俺は金メダリストだぞ」と彼は金メダルを見せながら店員に言ったそうだが、「金メダリストだろうがなんだろうがうちはお断りだ」と軽くあしらわれてしまった。

アメリカを代表して戦ってきて、世界最高の栄誉を受けて帰ってきた。それなのに、人種という壁には勝てないのだ。
彼は悔しさのあまり「こんなものには何の意味もない」と金メダルを川に投げ捨てたそうだ。

ベトナム戦争の徴兵を拒否。王者ベルトを剥奪される

1960年、アメリカがベトナム戦争に本格介入していった際、アリはベトナム戦争の徴兵を拒否した。その際に言った言葉が「ベトコンは俺を差別しないし、俺がベトコンを殺しに行く理由は何もねえ」だったという。
この態度が問題視され、彼は裁判にかけられ、WBAとWBCの統一ヘビー級王座を剥奪された。当時、彼はまだ無敗だったのに、だ。ボクシングファンならおわかりだと思うが、WBAとWBC
といえば世界でも最も権威あるベルトの二つ。しかもボクシングライセンスまでもが剥奪され、彼は無敗のまま引退を余儀なくされたのだ。
世間もアリを糾弾した。ベトナム戦争はアメリカにとって正義だと信じられていたからだ。アリは「非国民」と批判され、世論の渦にも巻き込まれていった。
しかし彼はそこでも負けなかった。自分の信念を曲げることなく戦い続けた。そして彼と同じく、ベトナム戦争に疑問を感じる声が徐々に大きくなっていった。そうして遂に、4年後に最高裁判で無罪を勝ち取る。しかもそこからボクシングにカムバックし、見事世界王者のベルトを実力で自分のものにする。

サダム・フセインに交渉し、アメリカ人を解放

日本ではあまり見かけない(話題にならない?)が、欧米のスーパースターは一線を退いた後、社会貢献活動などに身を投じる人も少なくない。1990年の湾岸戦争時、アリは病を押してイラクにわたり、サダム・フセイン大統領と直接面会。拘束された15人のアメリカ人の解放に成功したという。この時のアメリカ人の何人かは、出発の早い飛行機に乗らず、あえて遅い便のアリと同じ飛行機に乗って帰ることを希望したという。
[aside type=”normal”]ちなみに、モハメドアリと対戦経験もあるアントニオ猪木もイラクにわたり、日本人捕虜を解放したことがある。
[/aside] アリ聖火

またアリは、1996年、アトランタ五輪で聖火ランナーの最終走者を務めた。誰が務めるか一切公表されておらず、パーキンソン病で震えながらも走るアリが登場した時、大歓声が巻き起こった。そしてこの五輪中に、アリは昔投げ捨てた金メダルを再授与されることになる。

Think Different

appleが1997年に展開したキャンペーン、「Think Different」。このCMでもモハメドアリは登場している。

周りと違うことをするというのは、とても辛いことだと思う。そして周囲に流されずにそれを続けていくというのはもっと辛いことだと思う。成功に終わればそれは美談として語られるが、成功しなければただの変人で終わってしまう。悩みや葛藤を共有出来る人もおらず、不安と恐怖に押しつぶされそうになる。

でも、戦わざるをえない。なぜなら自分の思いを信じる事しかできないし、自分の欲求に抗うことができないからだ。世間で言われている事が正しい事だと思えず、正しいと思えない事に従う事ができない。究極のわがままだし、傲慢なのだ。でも僕は、それが正しいと思う。変に物分かりのいい大人にならず、自分の欲求に従う。自分のやりたいようにやっていく事こそが「生きる」という事だと思う。
変に周りに合わせる事が幸せな事だとは思わない。まあ、しんどい事もあるだろう。でも、人生は所詮諸行無常だ。それはそれとしてエンジョイしてしまえば、いいんじゃないだろうか。
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