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NUMBER GIRL(日本/福岡/解散)

1995年に福岡で結成され、2002年の札幌のライブで解散した、日本のオルタナティヴロックバンド。くるりスーパーカーに加え、90年代〜0年代の日本のロックシーンを牽引した存在で、未だに彼らの影響を受けたバンドは後を絶たない。鬼才、向井秀徳の独特の世界観を紡ぐリリック、メロディーに、紅一点田渕ひさ子の殺人ギター、中尾憲太郎の地を這うベースラインにアヒトイナザワの狂乱ドラムが見事に調和した、まさに”バンド”。中尾憲太郎が脱退する際、「4人でNumbergirl」という結論に達し、潔く解散の道を選んだ。

永遠の憧れのバンド

サラリーマンとしても思う事だが、自分のやりたい事を100%やりながら、それでちゃんとお金がもらえるって、凄い事だと思う。
そしてそれを難なくクリアしてしまっているバンド、それがNUMBER GIRL。いや、苦労はしてるんだろうけど。

唯一無二な個性的なサウンドで自分たちのやりたい音楽をやって、自分たちを愛していて、そしてファンからも愛されている、本当に幸福なバンドだったなあ、と。こんなに幸せなバンド、そうそういないと思うのだ。僕は彼らのライブは解散ライブの一回しか行ってないのだけど、空間全体から”ラヴ”な雰囲気があった。そこにいる全員が何かを共有する空間。みんなが、ファンじゃなくて、”愛”していたのだ。

向井秀徳はライブ中にもビールを飲み、タバコを吸い、僕が見に行った解散ライブでは突然トイレに行って10分くらい戻ってこなかった。でもそれをみんなあははと笑って向井が戻るのをじーっと待ってた。他のメンバーはMCも全くしないので、全員無言。なかなかにシュールな絵柄だったが、そんなのも愛しいくらい、みんながこのバンドを愛していた。

そういうバンドは、そうそうないと思う。

代替えの効かない、”バンド”

向井秀徳という圧倒的変態カリスマフロントマンが際立つが、 NUMBER GIRLの凄いのは他の面子もそれぞれ強烈な個性を持っていて、それが一体となってグワっと一気にドライヴしていく所だと思う。ああ、これがバンドっていうんだなあ、と思えたバンド。だから、ベースの中尾憲太郎が辞めるという事になってメンバー入れ替えなどではなく、解散という答えを出したのだろう(NUMBERGIRL解散とほぼ同時期にドラムが抜け、メンバー入れ替えを行ってバンドは続けるという判断をした戦友くるりと選ぶ道が違ったのは興味深い)。

正体不明の、”あの感じ”

NUMBER GIRLの独特の世界観、向井秀徳の生み出す歌詞とメロディーは、基本的にはつかみどころのない”女の子”を通して描かれるこの世の無常を謳っている。
バンド名は「Girl」なのに、視点は完全に男目線。姿形のない「あの子」、「夕暮れ」「性的衝動」。

NUMBER GIRLメジャーデビューシングル「透明少女」で、「ギターによる焦燥音楽 それ即ちロック」と彼らは定義しており、初期の頃はいわゆるギターロックだったが、結果的にラストアルバムとなった「NUM-HEAVYMETALLIC」では日本の祭囃子の世界観を持ち込み、唯一無二の世界観を築きあげた。

まだどこに行くかもわからない、形のなく、ひどく不安定でカオスな情景。ある人にとってはまさに現在進行形カオスで、ある人にとっては目を背けたくなる光景、ある人にとってはかつて通ったあの曲がり角。そんなセンチメンタル街道の日常的光景をシンプルなギターとリズムで引き裂き、鳴らすのがNUMBER GIRL。アルバムを重ねる毎にサウンド的アプローチは少しずつ変化したが、根本の世界観は実はそんな変わってない気がする。切り取ってる角度が違うだけで。

彼らが描くのはいつだって「あの日あの時の光景」。現在や未来の話は出てこない。

繰り返される、諸行は無常

僕の座右の銘は「諸行無常」なんだけど、これは向井秀徳がよく出すフレーズ「繰り返される諸行は無常」 から来ている。

ちなみに、彼らの解散ツアーの京都大学西武講堂ライブの様子を収めたDVDには、ほんの一瞬、ぐちゃぐちゃの表情をした僕の顔が映っているのが密かな自慢。ブックレットにも僕がかすかに確認できる。

まあそれくらい、僕、向井さんに影響受けてるのだ。

あ、この記事の最後に解散ライブの最後のMCの動画貼っているが、もうこれ、何回見ても完璧で。ファンじゃないとわかんないと思うんだけど、このMCだけで僕、1時間は語れる。自分が何かを終わらせるときは絶対このフレーズ使おうと決めてます。

「歴史というものは大変素晴らしいもので、続く歴史もあれば、終わる歴史もある。」

NUMBER GIRL個人的ランキング

1:OMOIDE IN MY HEAD(札幌OMOIDE IN MY HEAD状態)

2:TATOOあり

3:NUM-AMI-DABUTZ

4:INUZINI

5:透明少女

6:I dom’t KNOW

7:鉄風、鋭くなって

8:黒目がちな少女

9:Tombo the electric bloodred

10:Zegen Vs Undercover

必見!NUMBER GIRLラストライブの伝説のMC→OMOIDE IN MY HEAD!

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