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うさぎドロップ(宇仁田ゆみ/完結)

りんを通して描かれる、ダイキチのささやかな成長物語

うさぎドロップといえば映画やアニメの方が有名かもしれない。
でも、原作は漫画。大きく分けて幼少期編と高校編に分かれている。上記の映画とアニメ版はいづれも幼少期編のみ。でも、個人的には断然高校編なのだが。

簡単にあらすじを言うと、突如天涯孤独の身となった6歳の少女りんを引き取ったダイキチ(独身)の関係性を描いた漫画。幼少期では全てダイキチ視点で描かれ、子育てに奮闘しながらも愛情を注ぐダイキチの日常系漫画。自分の子供なわけでもない少女を引き取り、突然「父親」のような生活に突入し、不自由な生活習慣に戸惑いつつも今まで見えてこなかった景色や考え方に、ほっこりとした温もりを感じ始める。

りんを始め、本当は不幸だったり複雑な事情を持つ人々が描かれてるのだが、彼らは言葉では自分の感情を滅多に表現しない。ちょっとした表情や、間の取り方、エピソードなどで登場人物の心の機微を描いている。この辺りはさすが女流作家だなあと思ったりもする。
物語は大きな山場も急展開もないが、ほのぼのと描かれていくので安心して読める。コミックスでは4巻までが幼少期だ。

急展開は高校時代

しかし5巻になると度肝を抜かれる。あの幼かったりんちゃんが、一気に高校生になっているのだ。それまでの子育て奮闘記にほっこりしている人であればあるほど、この成長っぷりに驚いてしまうわけだ。
リン

いかがだろうか、このりんちゃんの成長っぷり。

はっきりいって、美脚だ。
ソックスを履くところをわざわざ書く辺り、作者の方は分かってらっしゃるとしか思えない。まあ、作者は女性なのだが。

そしてここからはそれまでのダイキチ視点ではなく、りん視点で物語は語られる。幼少期のりんちゃんが、こうも見事に成長していると、全国のりんちゃんファンはもうすっかり魂を鷲掴みにされる。いや、ほんとにいい子なのだ。
でも、そこは高校生。悩む事や感じる事が思春期の女の子で、なんというか生々しく。

幼なじみだったコウキとの関係性や、自分を捨てた母との再会、言い寄ってくる同級生など、すっかりりんちゃんのお父さん気分になっている読者にとっては怒涛の展開。そしてりんの中でふつふつと湧き出てくるある想いー。幼少期の頃とはうって変わり、めまぐるしく物語は展開していく。ぜひ高校生編をアニメか映画でやってほしい。実写映画にするなら、りん役は新垣結衣さんでお願いしたい。

男女によって異なる解釈

ネタバレはしないが、この漫画の結末、男女によって感想が真逆なのが面白い。
結構衝撃的な最後を迎えるのだが、僕は全然ありだった。周囲の男性陣もアリ!だった。
ただ、周囲の女子は「絶対ありえない」と。この解釈の違いは興味深い。考察してみたい気もするが、考察=ネタバレなので避けとこう。

さて、あなたはどちらだろうか??

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