ASIAN KUG-FU GENARATION(日本/横浜/現役)

4人組のギターロックバンド。関東学院大学時代のロックサークルで結成された。通称「アジカン」。イラストレーター中村佑介氏をデビュー時から起用し、独特の世界観を築いている。未だもってメンバーを変えることなく続いている。

僕とアジカンの出会い

僕が彼らを初めて認識したのは、社会人1年目の春。
上京して、少々厄介な恋愛関係になんだかなあという日々を送っていた頃の土曜日の午前中だった。その子と待ち合わせをしていた渋谷に時間より早く着いてしまい、タワーレコードにふらっと寄った。そこでPUSHされていた「君という花」のシングルジャケットが目に止まった。アジカンもデビューしたての頃。
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これ。中村佑介さんのアルバムジャケットデザインは、マーケティング的にも大成功だと思う。確か、本人たち直筆で「まだまだ貧しいです!僕たちの朝食に鮭を一切れ、追加させてください!」というポップがつけられていた(正確な表現はうろ覚え)。

コンプレックスをかき鳴らすバンド

デビュー当初、ご本人たちは否定してたし、今となってはどうでもいいんだろうが、コンプレックス抱いてたバンドだと思う。
フロントマンのビジュアルがくるりの岸田さん似で、くるりとやたら比較され、「パクリ」「二番煎じ」とか言われていた。確かに上述の「君という花」はどこかくるりの「ミレニアム」にメロディーラインが似ていた。

でも、音楽性は全然違って、どちらかというとNUMBER GIRL寄り。NUMBER GIRLとオアシスを足して2で割ったようなロックミュージック。
くるりとの共通点は、お互いデビュー時はギターをかき鳴らす青春ロックメンタリティだったという点だけで音楽性は全然違ったのだ。

本人たちもくるりとの比較を避けようとしたのか、NUMBER GIRLへのオマージュ「N.G.S」(ナンバーガールシンドローム)や、「E」(oasisのLive Foreverのギターリフがそのまま入っている)をデビューアルバムに投入し「俺たちが影響受けてるのはくるりじゃない!」と表明しているようにも見えた(うがった見方すぎだろうか)。

とにもかくにも、当時の日本ロックシーンはNUMBER GIRLとスーパーカーを失ってしまい、Jロックファンの期待をくるりが一身に背負っていた、そんな中で登場したアジカン。

先代のロックバンド達のような個性や革新性、音楽的バックボーンもどうもなさそうで、でも逆に異様なポップセンスが炸裂してて。

でもそれが、多分ロックファンの反感を買っていた。
「アジカンって、ロックというかJポップだよね」「アジカンって、パクリ?」みたいな声が自称ロックファン達からたくさん聞かれていた。

そんな中、「俺たちはJポップでも二番煎じでもない!」と葛藤してたんじゃないかなあと思っている。

続けることが戦い

でも、彼らのもつ類い稀なポップセンスは徐々に、でも確実にファンを増やしていった。
ロックとは、終わりを前提にした世界観だと僕は思っているが、彼等は続けていく事で自分達のスタイルを確立していったんじゃないかな、と。

自分達の世界観を守る為に、タイアップとかメジャーシーンとは丁寧に距離を置いている感がある。変な商業主義に走らないというか。
彼らの持つメンタリティと共鳴できそうな映画やアニメとかには楽曲を提供していた。原作者浅野いにおとはバンド繋がりなんだろうが、ソラニンが代表格。

彼等、大学でバンドを結成して卒業後もサラリーマンしながらバンド活動続け、一念発起して脱サラしてデビューした、というエピソードがある。
日々悶々としているサラリーマンにとっては感情移入しまくれるバンド。
そんな経緯があるからか、絆が強いんでしょうね。バンドメンバーは一人も欠ける事なく第一線で活躍している。

フロントマンの後藤さんは最近政治的な発言も目立つようになっている。
その是非は個人的にはどちらでもいいが、いつまでもロック大好きボーイズ達ではいられません。デビューの頃にかき鳴らしたコンプレックス、”君との距離”をギターに載せるバンドではもはやない。
でも姿形は変わっていっても、彼等の武器はポップセンスだと思う。これからも、期待している。

個人的アジカンランキング

1:新世紀のラブソング

2:ある街の群青

3:君という花

4:サイレン

5:未来の破片

6:迷子犬と雨のビート

7:融雪

8:アンダースタンド

9:E

10:ソラニン

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